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୨୧
「ねえ、どこまで行くの……?」
4時間目の終了を告げるチャイムが鳴るなり、久遠くんは本当にわたしを誘い、軽やかに教室を出たのだった。
声をかけてくるクラスメートたちには、「ランチのついでに、木原さんに学校の中を案内してもらうんだ」なんて、清々しいほどの嘘っぱちを告げて。
「べつに? とにかく人気のないところまで」
だけど、案内なんてとんでもない。
久遠くんは、どこへ行くにも我がもの顔で歩いているし、わたしはただ、それに連れまわされているだけである。
校舎の中や外をひっくるめて、学校のことなら、わたしのほうがうんと熟知しているはずなのになぁ。
隣を歩きながら、少しげんなりした気持ちになってしまう。
「あ。ここにしよーよ」
やがて久遠くんが足を止めたのは、ほとんど使われていない旧校舎へと続く、渡り廊下の前だった。
旧校舎は本当に使われていないので、数年のうちに取り壊される予定だと聞いている。
おかげで久遠くんの望み通り、たしかに他の生徒の存在は感じないけど、あまりにもひっそりとしすぎていて、お昼を過ごすのには向かないんじゃないかとも思う。
一言でいえば、……ちょっと、怖い。
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「ねえ、どこまで行くの……?」
4時間目の終了を告げるチャイムが鳴るなり、久遠くんは本当にわたしを誘い、軽やかに教室を出たのだった。
声をかけてくるクラスメートたちには、「ランチのついでに、木原さんに学校の中を案内してもらうんだ」なんて、清々しいほどの嘘っぱちを告げて。
「べつに? とにかく人気のないところまで」
だけど、案内なんてとんでもない。
久遠くんは、どこへ行くにも我がもの顔で歩いているし、わたしはただ、それに連れまわされているだけである。
校舎の中や外をひっくるめて、学校のことなら、わたしのほうがうんと熟知しているはずなのになぁ。
隣を歩きながら、少しげんなりした気持ちになってしまう。
「あ。ここにしよーよ」
やがて久遠くんが足を止めたのは、ほとんど使われていない旧校舎へと続く、渡り廊下の前だった。
旧校舎は本当に使われていないので、数年のうちに取り壊される予定だと聞いている。
おかげで久遠くんの望み通り、たしかに他の生徒の存在は感じないけど、あまりにもひっそりとしすぎていて、お昼を過ごすのには向かないんじゃないかとも思う。
一言でいえば、……ちょっと、怖い。



