きみは宇宙でいちばんかわいい

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信じられない。
本当に、ありえない。

こんなのは、なにかの間違いか、タチの悪い夢を見ているだけに違いない。


ためしに頬をおもいきりつねってみる。

ものすごく痛くて、びっくりする。


いま自分が半泣きなのが、つねった頬のせいなのか、はたまた別の問題のせいなのか、ちっともわからなかった。


「と、いうわけで! 今年のミスコン、うちのクラスからは、小宮山さんと木原さんのふたりが出場することに決定しました!」


文化委員さんの言う“ミスコン”とは、文化祭で行われるミス・コンテストのことで、間違いないだろうか。

いま名前を呼ばれた“木原さん”というのは、はたして本当に、わたしのことなのだろうか。


これが夢だとして、いつか目が覚めるのなら、どうか一刻も早くそうしてほしい。

教室じゅうから拍手を送られても、喜ばしいどころか、わたしみたいな人間にとっては、ただひたすらに、いたたまれないだけなのだ。