東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「ああ、いいですね」

スマートフォンの画面に映っているパン屋の写真に俺は言った。

会社の近くにこんな店があるとは知らなかったな。

ここならば、つづりさんを呼び出して話をすることが可能だ。

「では、これで失礼いたします。

書類は今日中に確認して社長に渡してください」

木田さんはペコリと頭を下げると、その場から立ち去った。

「やれやれ、一体何だったんだ…」

そう呟いたけど、結果的には何とかなった。

俺はパソコンと向きあうと、キーボードを動かしてメール本文を作成した。

『社内メールから失礼します

先日は楽しい時間をどうもありがとうございました

今日のお昼休みにお話ししたいことがあるので、お時間よろしいでしょうか?

こちらでお待ちしています↓』

地図を貼り付けて…よし、できた。

マウスをクリックすると、メールを送信した。