「帰るか…お前も帰るだろ?」
「え、あ…うん」
そう頷くと、彼は私の鞄を持って私を手招きした。
「行くぞ」
その声が優しくて、また涙が零れた。
「泣き虫…」
隣に来た私の頬を撫でながら
君は呟く。
「俺の前では、泣き虫でいいから」
我慢すんな、
君はそう言った。
“俺はずっとお前のそばに居てやる”
君はそう私の手を握った。
ポロポロ涙する私の手を引いて帰っていく。
「蒼と家、隣なんだろ?そこに向かえばいいか、蒼の家は何回か遊びに行ったから知ってる」
あ、送ってくれるんだ…
一人にはなりたくなかったから、よかった。


