きっと、君に恋をする。



彼の家に近づくほど心臓の音は大きくなる。


別に初めてでもないのに、やっぱりドキドキして止まない。

ちなみに、私たちが“はじめて”したのは、付き合ってからちょうど2年が経った日だった。

初めての感触にすごく怖くて泣いちゃったけれど、そんな私の手を彼は優しく握って「れる」ってただそれだけ言うから。

あぁ、この人となら大丈夫だって、そう思った。



「ただいま」

「お邪魔します…」

彼は会社から自転車で少しの場所にあるマンションにひとり暮らし。


「着替え持ってくるから待ってて」

もう何回も来ているこの部屋には私の物がいくつもある。

服だとか、歯ブラシだとか、マグカップだとか。


同棲しなよ、なんて友達は笑っていたけれど実家からの方が私が働いている場所は近くて。