ドクン、と鳴った心臓と 彼のハッキリとした通る声に、周りの人がざわめく声が聞こえる。 差し出されたケースには、綺麗な指輪が入っていて。 言葉よりも先に、涙が溢れて止まなかった。 「ん…っ、うん…っ」 「よろしく、お願い…します…っ」 頷きながらそう言うと、彼は安堵したように息をついて私の薬指に指輪を通す。 「おめでとうございます」 とレストランの人がケーキを持ってきてくれて、周りの人達も私たちを祝福していた。