「でも、その日の放課後に偶然お前の教室の前通ってさ」 あぁ、あの時か…とれるは思い出しているようだ。 「屋上で会ったやつが窓の外見てんなー、何見てんだろーなーって思ってさ」 興味本位だったんだよ。 顔も覚えてなかったし。 印象的だったのは、栗色の綺麗な髪の毛で。 「それが蒼と飯島だってわかって」 「お前が音も立てずに泣いてんのも、わかった時に」 綺麗だったんだ。 ただ、れるの涙が。 オレンジに照らされて。