「そろそろ、帰らないとだなー」 「うん…だね」 名残惜しいのか、少しだけ寂しそうな声を出すれる。 あぁ、そうだ。 “好き”は君に言われてしまったから、こっちは俺が先に言ってもいいだろ。 「れる」 「なぁに?」 2人の間を秋風が通り過ぎて静寂を連れてくる。 「俺と、付き合ってください」 ぼっ、と湯気が立ちそうなほど顔を赤くした彼女はぶんぶんと首を何度も縦に振る。 それが可笑しくて、愛しくて、腕を広げた。 「くはっ、おいで」