それと同時に目を伏せていた雪と目が合った。 彼は私の涙を見て少し驚いたような顔をしたけれど、目を細めて私を見つめながら歌う。 曲調が変わるところに入ると、雪はギターを弾かずにマイクスタンドを握りしめた。 確か、本家もここボーカルの人は歌うだけだったな。 “君が捨てた涙を” “ねぇ、僕に拾わせてよ” 雪みたいな曲だと思った。 『そばにいるよ』 口癖のようにいつも言ってくれていた言葉。