「やばい次だよ…っ、楽しみすぎるっ」 近くで他校の女の子たちがそう頬を染めている。 頑張れ、と目を閉じて瞼の裏に彼の笑顔を描く。 うん、きっと大丈夫。 今ステージ脇で緊張してるのかな、と思ったらくすりと笑ってしまった。 「いっぱいペンライト振ろ」 桜が嬉しそうな顔で黄色い光を回していて、私も紫をふりふりと回してみる。 「うん、気付いてくれるといいね」 この満員の人の中から見つけるのは不可能かもしれないけれど、きっと雪なら見つけてくれるんだろうな。