昼休みになって桜と屋上に行く。
「今頃の屋上は気持ちいいだろうなぁ!」
そう言いながらスキップのように歩く桜は朝から機嫌がいい。
あおと近付けたからかな。
ガチャとドアを開けると先客がいたようだ。
その人を見た瞬間、ドキッと心臓が騒ぐ。
艶やかな黒髪がさらさらと風に靡いて
黒目がちな瞳が白い肌に映えている。
鼻筋が通っていて、綺麗な唇。
少しだけ長い前髪を左だけ耳に掛けて
そっちの耳だけに光る漆黒のピアス。
「綺麗…」
そう呟いていた。
雪のようだと思った。
綺麗で純白で冷たくて、儚い。
雪のような人だと。


