「どこから行こうか」
雪の言葉に私はポケットからどこに何があるか書かれた紙を取り出す。
「お化け屋敷あるよ」
ふと目に付いた文字に雪の服をチョンとつまんで言う。
「行くか」
キョロキョロして歩くのが遅い私のペースに合わせてくれる雪の優しさに甘えて、あちらこちらに行こうとすると
「散歩中の犬みたい」
くすくす笑いながら失礼なことを口にした雪は、そっと少しかさついた大きな手で私の手を包んだ。
「首輪はないから、これではぐれないようにね」
「……はい…」
やっぱり好きな人と手を繋ぐのはドキドキして顔が紅潮する。


