小さくそう言うと嬉しそうに笑った雪はぎゅっと手を強く握った。
「蒼と話せるようになったのか…?」
さっきの光景を見ていたのか唐突に尋ねられた。
「うん!」
そう笑って頷くと、よかったなと微笑む雪。
「昨日あおにね、」
「あー、れるのお父さん今日来んの?」
昨日のことを言おうとすると話を遮られて、珍しい雪の態度に首を傾げる。
「来ないよー、仕事だって」
「そか、俺んちも。妹が行きたいってダダこねてたけど1人になるからダメだって言った」
「えー、妹さん会いたかったな」
たわいもないことを話しながら学校へ向かう。
昨日のこと、言えなかったけど…いつ話そう。


