「本当に…好き、だった」 途切れ途切れの彼の言葉は、私の心の中に入り込んでふわりと包んで。 体をそっと離したあおの目には涙のあとはあっても、もう泣いてはいなかった。 「れる、ありがとう」 そう目を細めて微笑んだ彼の髪を風が揺らす。 「ちゃんと、言ってくれてありがとう」 あおの、ハッキリとした通る声。 私はゆっくり頷いて、少し赤くなっているあおの目を見つめた。