初めてあったあの日、君の泣き顔を見たら、気付くと俺はれるを抱きしめていて、自分でも驚いたのを覚えている。


だけど、それ以上にまだ何も知らなかった彼女の綺麗な横顔が頭から離れなくて。

ぽろぽろ綺麗に光落ちる涙が悲しくて。

守ってやりたかった。

そばに、居たかった。


あの日その瞬間から俺はきっと、君に恋をするとわかっていた。

「れる」

よほど文化祭が楽しみなのかいつもよりはしゃいでいるれるの手をそっと握った。


「……えへへ」

俺は、れるの透けるように白い肌がピンクに染まる瞬間がすごく好きだ。



嬉しそう…