私ね。 多分、きっと…… 私が泣く度に抱きしめてくれる雪が。 優しく笑う雪が。 「…好き」 好きになっちゃったんだと、思ったよ。 ねぇ、栞。 私、幸せになってもいいと思う…? あなたの幸せを、奪ったくせに 一番星よりも、輝いていいと思う? ほろりと涙が流れると、優しい風が吹いて私の涙を乾かした。 「……栞…」 その風が私の頬を撫でた時、栞の笑った顔が浮かんで… 一番星が、綺麗に光った。