『痛いよ…っ、なにこれ…、辛いよぉ…っ』 泣くものかと手を握りしめる。 突然、ガラッといつも鍵の空いている窓が開いた。 『…れる』 聞きなれたその声は顔を見なくても、すぐにわかって、その人に抱きついた。 『…あお……』 真夜中にベランダから飛び移って私の部屋へ来たあおの優しさが、あの頃の私にはとてつもなく嬉しかった。 夏休みにぐっと伸びた身長。 私よりも随分大きくなった体であおはぎゅっと私を抱きしめる。 『れるは一人じゃないよ』