『…れる』 お父さんが震えた声で私を呼んで、お母さんと私をぎゅっと抱きしめた。 『おかぁ、さん』 『……れ、…る…』 小さなか弱い声。 『…れ、い……幸せ、に…なっ、て』 お母さんは涙を流して、少し口角を上げる。 『ご、め……ん、ね…』 目がゆっくり閉じて 無機質で耳をつんざくような機械音が病室に響いた。 『お母さん!!お母さん!!!』 『…瑠璃っ!るり!!』 お母さんの名前を私とお父さんが壊れたように呼び続けても、もうお母さんの手に力が入ることは無かった。