「私が、中学二年の時だったよ───」 ──── ─────── 『れる〜!!!』 そう大きな声で私の名前を呼んでいつも隣に来る子がいた。 『栞(しおり)、おはよう』 黒髪のボブでふわふわした可愛らしい女の子。 小学校からの友達で、中学二年までずっと同じクラス。 “親友”だって胸を張って呼べる仲だった。