「…赤く、なっちゃったな」 何で、雪がそんなに悲しそうなの。 どうして、私よりも傷付いたような顔をしているの。 どうして…そんなに優しく抱きしめるの。 肩より少し長い私の栗色の髪をさらっと指に絡ませる雪。 「れるは…もっと近づいて行く2人をこれからも見ていかないとならない」 その彼の言葉にズキンと胸が傷んだ。