「れる、ほんとやばいから一旦離れろ…話すから」 雪は私の両肩を抱いて体を離した。 トントン、と私は一歩二歩後ろに下がる。 「ただの、独占欲だよ…」 ポツリと呟いた雪の声。 「え?」 「れるが、俺だけに抱きついたり、ああいう表情したりすればいいのにって思っただけ…」 独占欲…… ブワッと首まで赤くなっちゃって手でパタパタと顔に風を送る。