「わりぃ、もう大丈夫…」 雪はそう言いながら私から離れた。 大丈夫、かな…? 「れるはさ、そういう事誰にでもすんの…?」 え? どういう、こと? 「あ、いや…わるい何でもない」 ガシガシと頭をかいて自分の髪をクシャッと握りしめる雪。 「雪、私が今…1番心を許しているのは雪なんだよ」 だから。 「だからね、雪ももっと私に頼ってね。言いたいこと、言ってね。私も雪がしてくれたみたいにいつでも抱きしめてあげるよ」 雪の背中に腕を回してふわりと抱きつく。