「雪はモテモテだね…」
頬を染めて雪を見る女の子はたくさんいて。
私を羨む眼差しの子もいっぱいいて。
「……好きなやつに、好かれればいい」
少し悲しく呟く雪に驚いた。
「雪は好きな人がいるの…?」
「いるよ…」
「……好きって言わないの…?」
私と、付き合うフリなんて…してていいの?
聞かなかった。
聞けなかった。
雪が、離れていくのが…怖かった。
一人には、なりたくなかった。
「大丈夫…れるのそばにいるから」
それでも君は、私をわかってくれて。
そうやって、優しく笑う。
「大丈夫」
そう言って抱きしめてくれる。


