「食べたくない、いらない…何も」 律だけがほしい。 律が、隣にいてほしい。 「雨……」 紫色はギシッと、音を立ててベッドに乗って私の正面に座った。 私を足の間に入れて抱き寄せる。 「何も食べたくない…っ」 ぎゅっと、温もりに包まれて。 「律が好き…っ」 「やっと気付いたのに…!」 そう涙を流すと、紫色は「うん……」と 私の首に頭を埋めた。