外には雪になれなかった雨が降る。 薄暗くなっても律は私を抱きしめながら 泣くんだ、「頑張るから」って。 その『頑張る』には、 いろんな意味が込められていること、 私は知らなかったよ。 『私の隣に居れるように』 ホントの意味を知った私は── 「そろそろ帰るか…」 私の頬にキスを落としてそう言った律。 「そだね…」 外はもう暗くなっている。