雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~



私は律の手をそっと包んで言う。

「…っ………もうほんと、反則」


え?、と聞くことも出来ず包み込まれる私の体。

「律……?」


「好きだ、雨」


苦しそうに声を出す律。

「どうしたの?」

「ごめん、少しだけこのままでいさせて」


私を抱きしめながら泣きそうな声を出す律。

何か、あったのかな。


それに……紫色も。