【律side】




わかってた。


誰よりも俺が一番2人の近くにいたから。

2人を引き裂いてしまうって。


わかってたんだ。

2人が想いあってるって。


それでも、最後に幸せがほしかった。



大好きな君が、

大好きな君を、そばに置いときたかった。


俺は、十分幸せになったからさ。


今度はお前らが、幸せになれよ。





“世界一幸せだ”


って俺に自慢してよ。



2人が幸せになることが





俺の一番の何よりの、“夢”だったから──