【紫色side】




ずっと、君が好きだった。


他のやつのものだとしても、

それが俺が選んで
仕掛けたものだったとしても。

苦しくても。
泣きたいくらい、胸が痛くて。

諦めないといけない恋だったとしても。


それでも……
ずっと、ずっと君を見ていた。



誰よりも綺麗で。

儚く優しい雨のような君を。




今、俺の腕の中で眠る君に。

誰より愛しい君に、


そっと…



甘い甘いキスを落とした───