「じゃあ、俺帰るな」

紫色はさらりと黒髪を揺らし
リュックを背負う。


「あ、紫色…部活?」

「ん」


紫色は、弓道をしているの。

袴なんてかっこよすぎて
最初は見れなかったんだもんなぁ。


「そっか、頑張って」

「あぁ、またな」



そう微笑んで私の頭を優しく撫でる。

少し頬が赤くなるのがわかった。