「七瀬さ、豊田のどこが好きなの?」 帰り道、彼女にサラッときいてみる。 「何よ、いきなり。るいに言わないし」 「は、なんでだよ」 僕よりほんのすこし身長が低い彼女を横目で見ると、やっぱり彼女は恥ずかしそうな顔をしていて。 聞かなくてもどれほど好きかがわかってしまう。 「なんとなく。るいも早く好きな人作りなよ〜このままだったら一生独身のままだぜ〜」 そう言って、僕の肩を捕まえて笑った彼女は、やっぱり色気づいていてちょっとムカつく。それなのにドキッとしている自分にはもっとムカつく。