「るいっ!!」
とっくに泣き止んでスッキリした彼女が突然僕の名前を呼んだ。
「…は、はい?」
「次は絶対、勝つから!」
隣の彼女はそう宣言すると、手首にはめていたヘアゴムで髪の毛を縛ってから気合を入れた。
七瀬が七瀬に戻っていく。
もっと抱きしめていたかったとか
もっと彼女のぬくもりに浸っていたかったとか
それよりも、今この時間を彼女のこの笑顔を大切にしたくて。
彼女の隣にいたくて。
頼りなくて、弱虫な僕だけど、
10年後、20年後、ずっと君の隣に居たい。
よだれを垂らした寝顔も
不機嫌に膨らました頬も
ちょっと乱暴なところも
君の全部が愛しいと思っているのは、
僕が世界で1番だから。
七瀬、
ずっと大好きだよ。
─END─



