「勝手に一匹狼気取って、それでいいと思い込んでて。でも高校に来て、変わったんだ。中学の頃の俺を知らない人たちがほとんどだから、俺が作ってる壁なんて無視して色んな人が話しかけて来た。そしたらな……人と話すのが楽しくなってきたんだ。困った時は助け合えるし、嬉しいことがあれば共有できる。一気に世界観が変わったよ。毎日がすごく楽しくなった。だからミナを見た時、すごい冷めた顔をしてて……昔の俺を見てるみたいだった。すごく心配だった。それで俺が壁を壊してやろうと思ったんだ……」
「……へぇ」
「どう?これで納得?」
「……わかったよ……」
「そう、それならよかった。じゃあ俺は少しミナと話があるから帰ってもらえる?」
先輩がそう言うと、悠介は一瞬先輩を睨んでから走り去っていった。
