ミナ と こう




そういって悠介は目を伏せた。
なんだか肩が小刻みに震えている。
……え?


「悠介……泣いてるの?」
「見るなっ」
「ひゃっ」


次の瞬間、悠介がこっちに身を乗り出してきたと思ったら、抱きしめられていた。


「ゆ、悠介!?」


咄嗟に離れようとしたけど、力じゃ敵わなくて、いきなりどうしたのかと聞いても答えなくて、そのまま無言で数分が経った。