そして遂に、公園に着いた。 深呼吸をしてから公園に足を踏み入れ、奥の方へ歩いて行く。 電車の中で悠介から「奥のベンチにいる」と連絡があったから。 その通り、進んでいくと悠介がこちらに背を向けて座っているのが見えた。 いよいよだ。 意を決して近づく。 すると足音で気づいたのか、悠介が振り向いて自分の隣を指差した。 座れということらしい。 私がゆっくりと腰を下ろすと、少し間を置いてから悠介が口を開いた。