次の日、音楽室に着いたら真っ先にこう先輩の元へ向かった。
私の決断を報告するためだ。

ただ、先輩が好きだということは伏せて、ね。


なんだろう、好きだと自覚したからか、やけに心臓がうるさい。

ただ話すだけ、いつも通りに。

そう言い聞かせて、先輩に声をかけた。