ミナ と こう




私が悠介からのLINEを受け取ったのは学校へ向かう電車の中。
それから登校中ずっと考えた。


どうしよう。
まだ、好きがなんなのかわからない。


「おはようございます…」


音楽室に入ってからも、私は上の空だった。


好きって、何……?


「おーい、ミナちゃーん」


まだわからないって言ったら、悠介は傷つくかな?


「ミーナーちゃーーん」


どうしよう。ほんとに、どうしよう……。



「ちょっとミナ!大丈夫!?」
「うわっ」


考え込んでいた私は、目の前に来ていたこう先輩に全く気づかなかった。


「さっきから呼んでたんだけど……気づかなかった?」
「はい……すみません」
「いや、いいんだけと。何かあったの?顔が暗いよ?悩みがあるなら相談乗るよ?」


あぁ、そうだ。
こう先輩に相談しよう。


「じゃあ、話、聞いてもらえますか……?」