ところが。
電車に乗った俺はとんでもないものを見てしまった。
由那を見つけて近づこうと思ったら、由那は隣の男と話をしていた。
制服は……俺と同じ。でも校章の色が違うから先輩だ。
もしかして、吹部の先輩か?
まぁ、そこまではいい。むしろ1人で行かせるのは心配だったから、由那の知り合いが近くにいるのはありがたい。
男っていうのは……妬けるけどな。
でも……由那の顔を見た時衝撃を受けた。
由那が……あの、笑わない由那が……その男に向かって笑っていたのだ。
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