それからLINEを交換して、一緒に登下校したり、たまにはデートもするようになったが、由那との距離はなかなか縮まらなかった。
確かに、最初の頃よりは俺と話すのに慣れてきたみたいだし、少しはプライベートな話も聞けた。
手は繋げるようになったし、抱きしめても驚かなくなった。キスは……ちゃんと付き合ってからにしようと思ってる。
でも、あれ以来……展望台で見て以来……由那の笑顔を見ることはなかった。
たまにふっと笑うことはあっても、あんな満面の笑顔……俺がどんなに笑わせようとしても、だめだった。
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