最初は何かの冗談かと思った。 こんな無愛想な私を好きになるなんて、ありえないと思った。 でも重ねられた悠介の手が震えているのに気づいて、本気だとわかった。 どうしよう。 告白なんて、初めてされた。 「いきなりで、ごめん。今日初めて話したんだし、混乱して当然だと思う。……だから、返事は今じゃなくてもいい」 「え、でも……」 「ごめん、私、好きとかよくわからない……」