そんなある日、悠介からこんなLINEが来た。 『由那、俺のこと好き?』 「……っ」 私は思わず頭を抱えた。 なぜかって? 私は"好き"という感情がわからないから。 "好き"といっても、もちろん異性に対してのもの。 じゃあなぜ悠介と付き合ったのか? それは……話は入学直後、4月下旬の宿泊研修にまで遡る。