お姉ちゃんのいない空間。



お母さんは何日たっても不安な顔をしていた。



お父さんはしっかり者のお姉ちゃんだから大丈夫!!と、



そんなお母さんをなぐさめる。



あたしはいつもと変わらない日々。



何度かきたお姉ちゃんからのメールには返信しないままだった。



勇太とは何もなかったように付き合っている。



お互いにお姉ちゃんのことには触れない。



あたしも、そして勇太も。



そうして過ごすうちに、いつか勇太のお姉ちゃんへの気持ちは過去になるんだって。



心の中で何度も自分に言い聞かせていた。



大丈夫。



そうだよ。きっと大丈夫。



勇太の気持ちはお姉ちゃんから離れてあたしに向くから。



だって、こんなにもあたしは勇太が好きなんだから。



だから絶対に大丈夫……だよね?