愛するもの。愛すべきもの。




ナビを頼りに通学路と思われる道を歩く。




すると、だんだんと同じ制服を身に纏った女生徒達が増えてきた。




ナビが無くても学校まで行けると勝手に判断し、携帯を制服のポケットにしまった。





柵沿いに植えられた真っピンクな桜達がゆらゆらと校門を賑わしている。




学校には着いたものの、何処に行けばいいのか全く分からないまま生徒の流れに乗っていると辿り着いたのは当然のように靴箱。




「萩原!」