愛するもの。愛すべきもの。




「莉ー子っ♪」



SHRが終わりひとりの女の子が近寄ってきた。




私とまるで正反対な子。




ふわふわな髪が綺麗な栗色で輝いて見える。




綺麗に化粧をして、爪先まで美を意識してます。って感じ。





テンションが高くて、私との温度差が物凄く目立つ。




「やっぱり私のこと覚えてない?」




この“やっぱり”というのは、SHR中に先生がそう発表したからだ。




「ごめん」


「いいよ、いいよ。自己紹介するね。白井もか、去年一緒のクラスで、もか達親友だったんだ」




ニコッと笑っているもかは凄く人懐っこいオーラが半端無い。




そんな彼女と私が何故親友なのか引っかかる。





「分からないことがあったらなんでも聞いて?もかは今でも莉子は親友だと思ってるから」




その後、全校集会があるとかでもかが体育館まで案内をしてくれた。