何時だっただろうか。
誰だっただろうか。
記憶の、ココロの片隅で、
俺を呼んでる声がする。
あぁ、そこには猫がいる。
幼く、可愛い猫がいる。
箱の中から見つめている。
俺をじっと、ただ一人。
ひたすらキミは何か問う。
一体何を問いている?
途切れ途切れのその声は、
鈴の音のような気がしている。
護りたかった、桜の火。
何もできやしないんだ。
月夜がキミを隠すから。
そしたら炎は消えている。
きっとまた霞んでしまうんだ。
──朧月
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…