ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん

「んじゃ、買ってくる。2人で2千円だったよな?」


蓮くんは受付に並ぼうとしたので
急いで彼の腕を掴み、阻止した。


「ちょっと待って!自分の分は自分で払う!」


好きな物見せてくれる上に映画代まで
払ってもらうなんて悪すぎるよ!


「いいから。」


「良くないよ!」


「あ、菜々!肩に毛虫止まってるぞ。」


蓮くんに肩を刺されて指摘される。

毛虫⁉︎


「いゃぁぁー!」

肩を目を瞑りながら叩く……
毛虫大っ嫌い!


「蓮くん、毛虫……あれっ⁉︎」


肩を叩いている隙に蓮くんは忽然といなくなっていた。