「うわ、あっつ!これ絶対熱あるって!!早退しなよ!!」



立ち上がろうと覚悟を決めた時、あたしの額にヒヤッとした感覚が伝わってきた。




額に触れたのは、三上センパイの大きな手。




……やっぱり、熱出ちゃったんだ。




「これくらいなんともないです。準備するので遊ぶなら秋本のとこでも行ってきてください…っ!」



立ち上がった瞬間、覚悟はしていたつもりだったけど、予想を超えるひどい頭痛に襲われた。




「はーい、早退決定。俺が無理やりでも連れて帰るから!これOB命令!!」



「なんですか、それ」




あたしは三上センパイの存在をシカトして出席簿を手に取った。