春が来たら、桜の花びら降らせてね


「でも、俺たちはずっと友達だ」

「ふふっ、バッカじゃないの!」

すると、園崎さんは扉に向かって走り、こちらを振り返る。

「当たり前のこと、言わないでよ!それから原田……ううん、冬菜も、その……」

言い淀む園崎さんに首を傾げると、園崎さんは恥ずかしそうにふいっと顔をそらして……。

「あたしの、マブダチ第1号だから!」

園崎さん……。

私は目を見張って、微笑む花園さんを見つめた。
見たことない、穏やかな花園さんの笑顔に私の頬が緩んでいく。

園崎さんが、私を下の名前で呼んでくれた。
それが、すごく嬉しい。

声の代わりに、私は笑顔で大きく頷いた。
すると、園崎さんは颯爽と教室を出て行く。