「冬菜、お前……」
夏樹君も、園崎さん同様に驚いているみたいだった。
過去ではなく今が大事だって言ってくれた人がいた。どんな答えを出しても、私の味方だって言ってくれた人たちもいた。
『だから私、過去よりも今を2人と生きたい!』
今こう思えるのは、一番初めに過去に向き合おうとした、夏樹君の姿に勇気をもらったから。
友人たちの存在があったから、帰る場所があるから言えるのだ。
「冬菜、お前はやっぱり綺麗だ」
「原田……本当、お人よしすぎだから!」
「でもまぁ、そういうヤツだよな、冬菜は」
呆れながらも優しく笑う2人に、私も笑ってしまう。迷うのも、逃げるのも、悲観するのも、もうやめよう。
結局、病気のことも私自身が受け入れられてなかったから、みんなに理解してもらえるように努力しなかったのだ。
理解してもらうのを待ってるだけじゃダメ。
もっと、伝えていくべきだったんだね、自分の気持ちを。


