春が来たら、桜の花びら降らせてね


「園崎?」

「佐伯はあたしの気持ちなんてなにもわかってない!!」

園崎さん……。

それは、園崎さんの夏樹君への特別な想いの事なんだろう。園崎さんの想いを知っていた私は、すぐに想像ついた。

「あたしはっ、佐伯が好きだから、ずっと原田地蔵を目の敵にしてたの!!佐伯がそんな子に優しい顔とかするたび、なんでその子なのってムカついてた!!」

園崎さんの想いが、怒涛のように溢れて、私の心臓をのみ込んでいく。

……胸が苦しい。

恋は、それがたとえ間違いだとわかってても、わがままに求めてしまう。

止められない、自分ではとても。