春が来たら、桜の花びら降らせてね


「あぁ、琉生、サンキューな」

え、琉生君がどうしてここに?

夏樹君は知っていたのか、特に驚く様子なく答える。

──カラカラカラ……。

扉が開いて現れたのは、「ちょっと、どういうつもりなの!?」と怒ったように騒ぐ、園崎さんだった。

園崎さんは、琉生君に軽く背を押されている。

「君も、ちゃんと向き合うんだな」

「はぁ?なんのことよ!」

「それじゃぁ夏樹、俺も外で待ってるからな」

琉生君は園崎さんを軽く無視して、こちらに手を上げるとそう言った。

俺もってことは、琴子ちゃんも誠君も、どこかで待っていてくれてるのだろうか。